ぽんです。
今日は、動物ネタなのですが、面白いと思える漫画を紹介しますね。
私は動物の漫画というのを今までであまり読んでなくて。
読んだとしても『動物のお医者さん』くらいでした。
この本を読んでみよう、って思ったきっかけはふらっと立ち寄った本屋さんでした。
そこで「マンガ大賞受賞!!」って書かれて『BEASTARS』が紹介されていたんです。
この作品はもう完結してしまったマンガなのですが、最後まで読んでとても考えさせられたのでレビューしたいと思います。
結論からいうと、
「草食肉食はそれぞれ体質があるけど、認めながら生きていく大切さ」
を教えてもらいました。
アニメ化されたようですが、私は原作の方が好きなのでこちらをレビューしますね。
草食・肉食の関係は人種差別に似てる
主人公レゴシはハイイロオオカミで、コモドオオトカゲのおじいちゃんに育てられた混血種なんです。
もうこの時点で独特ですよね。
種族を超えたものから生まれた生き物なんです。レゴシは。
つまり祖父がコモドオオトカゲなので、お母さんがオオカミとコモドオオトカゲの娘、という形です。
おじいちゃんは周りの目を気にせず、レゴシをすごく可愛がっていて、種別を超えた愛って素敵だなと思えます。
こんな強くてたくましいおじいちゃんがいたら、自分も強くなりたい!って思いますもん。
ただ、おじいちゃんに向ける眼差しがまさに『人種差別』に近いものがあるんですよね。
何ていうんでしょうか。
あなたは周りと違う…という目です。
これは私も今まで生きてきた中で、向けられたことがある目線ですし、向けたこともあります。
そこからいじめが発生しますよね。学校は特に。
今でこそ、個性が表現できるようになって色々認められてきましたが、やっぱりこの相手に向ける目線というのは、消えないものだなと思います。
それを草食、肉食という動物の関係で表現しているので、人間臭さもありながら、とても共感できるところは多いなと思いますね。
混血種ならではの悩み
先程も話しましたが、主人公のレゴシ自身は見た目はハイイロオオカミです。
お母さんがコモドオオトカゲとハイイロオオカミの混血種なので、間接的に混血種です。
レゴシはハイイロオオカミながらもコモドオオトカゲの毒の耐性も持っていて、おじいちゃんの血を引いているところがいくつか垣間見えます。
レゴシはお父さんがハイイロオオカミなので、間接的に混血種にはなりますが、お母さんはすごく悩んでいたことも描写されています。
だんだんウロコが出てきていますしね。
複雑な気持ちでここは読んでました。
見た目が変わるということは、周りの目の見え方も変わってきますから。
レゴシのお母さんはすごく辛かっただろうなと思います。
こういうところもしっかりと漫画では描写されていて。
めちゃくちゃ考えさせられるテーマがあちこちに散りばめられてましたね。
ちなみに、ネタバレなところもありますが…
最後に戦うメロンはガゼルとヒョウのハーフ。
いじめられていた過去だったり、私生活でも味覚がなかったりと、悩んでいなさそうに描かれていますが普通ではないことに葛藤しています。
みんなそれぞれそういった”違い”を抱えて生きていることをとてもリアリティに描かれていてビースターズの世界観に引き込まれていまいますね!
ビースターズからみえるビジネスの視点
今回ビースターズがものすごくヒットした素晴らしい作品ですが、ここまで読まれるようになった理由をちょっと考えてみました。
この作品では「ずらし」をやってるんですね。
テーマとしては学園モノ、草食獣と肉食獣との差別によるバトル、こういった物が大きいです。
これがもし人だったら。
学園モノなんでいくらでもありますよね。
東京リベンジャーズもそうですし。
草食獣と肉食獣も人間で言えば人種差別に近いものを物語ってるんじゃない?と。
それをあえて人間ではなく、動物の世界にずらしたことで大きくヒットしたのではと。
ライオンキングみたいな感じでしょうか。
動物の世界に住む肉食獣、草食獣が人間のように社会をつくって過ごしていたらどんな世界か。
こういった目線を考えて作られているのでヒットしたのかなと、思うんですよね。
ヒットしたものは王道なストーリーでも少しずらすだけで大ヒットします。
今回は漫画ですが、ビジネスでも同じです。
整体師や理学療法士がインスタを始めたりするのと同じですね。
発信するのを開院して看板を置くのではなく、ネットで発信している。
やることは同じでも世界を少しずらすだけで、こういったビジネスが成功します。
何よりビースターズは作者が人間味あふれる表情を動物で描くのがめちゃくちゃうまいですよね。
ワンピースの尾田栄一郎さんもすごくうまいなと感じる1人です。
動物という観点で大ヒットした作品ですが、とても考えさせられますしストーリーが凄く面白いのでぜひ読んでほしいです。
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